山道を歩いていてヒグマに襲われたら、ものすごく怖いですよね。叫ぶことすらできないかもしれない。
家の中にヒグマがいたら、それこそ生きた心地がしないはずです。
幼い子供にとって、暴力的な親と暮らすのは、そういう状況です。
男親はもちろんですが女親だって子供の倍以上の体格です。
いつ暴れだすか分からない猛獣が、四六時中自分のそばにいる。
しかも親は、熊よりタチが悪いことに、「親権」という、自分の代わりに自分のことを決める権利まで持っているわけです。
安心、という概念を育めないのは、むしろ当たり前のことなのです。