病人が社会と折り合う術

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    数日間寝込めば回復する程度の病気の場合。
    病気から生じる問題は「痛い・苦しい」という症状への苦痛に留まることがほとんどだと思います。

    回復までに数週間かかったり、入院や手術が必要な病気では、金額的な負担も出てくるかもしれませんが、回復すれば元の生活に戻れる人が多いでしょう。

    数か月、数年。あるいは一生、病気のまま生きていかなければならない場合。

    仕事をしていれば休職辞職、学生なら休学退学を迫られますし、主婦などでも主婦業を長期間こなせないということで実家から誰か応援を頼むなど家庭での立ち位置が違ってきてしまうでしょうし、離婚など迫られる人も出てくるかもしれません。

    たとえばうつ病の指南書には必ず「大きな決断をしてはならない」と書かれています。

    けれど、うつ病や慢性病を抱える人間は、実際には病気ゆえに大きくかつ苦しい決断を次々に迫られることになります。

    会社員であれば、休職するか、辞職するか、体調悪化を覚悟して働き続けるのか。

    20-30台くらいなら、300万も貯金があれば優秀な方だと思いますが、収入が途絶えればそんな貯金はわずか一年で吹っ飛びます。

    家賃が払えなくなれば、引っ越すしかなくなります。そのタイミングも、お金が尽きてからだと身動きが取れなくなる。でも、引っ越しはそれ自体が体調を悪化させる原因になりうる。

    このカテゴリーでは、やまいびとが社会で生きていく上で直面する問題と、それに折り合う方法を、ご一緒に考えていければと思います。

    カテゴリーのタイトルは「折り合う術」としましたし、私にできる範囲では解決策をお示ししていきたいとは思っています。

    ・・・どうにもならないこともまた多いのですが・・・。