病人の家選び ゴミ出し事情はとても重要

投稿者: | 2022-04-10

慢性的な病で自宅療養生活に入ると、会社員だった頃とは家へのニーズも変化してきます。

給与減などのやむを得ない事情で引っ越さなければならない場合もあるでしょう。

そこで、やまいびとの家探しでポイントとなることを挙げていきます。


やまいびとの部屋探しならではの重要ポイントのひとつ。

それは、ゴミ出し事情

現在借りている部屋は、集合住宅の敷地内にゴミコンテナがあって、住人は24時間いつでもゴミ出しOKな物件。そして月々の管理費の中からお掃除の人が雇われ、コンテナ周りのお掃除もしてもらえます。

私はこれだけのことにどれだけ救われているか分かりません。

ゴミ出しルールは、住まいによって物凄く違う

都市部の集合住宅ですと、24時間ゴミ出し可の物件は少なくはないですし、24時間までいかなくてもわりとゆるい運用になっていることも多いです。単身者やシフト勤務の人など、そもそも朝のゴミ出しが無理な人も多いからでしょう。

前に私が住んでいた郊外のアパートでは、町内会のゴミ出し場を利用を利用する形式になっており・・・

  • ゴミを出していいのは、朝の6時から回収時間の8時まで
  • 当番制のゴミ当番の家が、ゴミ収集後に周囲を掃き清めなければならない

というルールでした。

・・・辛かった・・・。

そこは団塊世代のサラリーマン世帯が子育てのために家を買って移り住んできて出来た、郊外の旧・新興住宅地。「一家に一人、専業主婦がいるのが当たり前」という土地柄。

こういう土地では、主婦達はそのマメな働きによって町を守ってきたというプライドもありますから

ゴミ出し時間や掃除当番を守れない・守らないご家庭はほぼなく

その分、ルールをはみ出す住人への目線は厳しいし、ゴミには簡易なネットをかけるだけなために毎朝カラスがつついてゴミを散乱させるのですが、「掃除すればいい」という意識なためか、お金を出し合ったり自治体にかけあってゴミコンテナを設置しようという話も上がらない

民度が高く、「地域の絆」にあふれた素晴らしい土地柄、ともいえるのですが

結果私は、睡眠障害ゆえに明け方やっとウトウトできかけている時に、あるいは気分が悪くて動けない時に、身体にムチ打って起き出してゴミを出しにいかなければなりませんでした。

掃除当番にしても、収集所を仕切っているお宅の方に「仕事をしているなら夜に掃除するのでも構わない」とまで譲歩して頂いたですが、寝込んでいたら夜でも無理だし、一日中家にいるのはご近所にはバレバレ。

かといって、「私は病人ですので当番は免除してもらえませんか」などと新参者が病気をカミングアウトしたら、噂に尾ヒレがついて町自体に住めなくなるんじゃないかと思われるようは保守的な土地柄。結局、掃除当番がないという遠くの収集所に出しにいくことで当番自体は回避できたのですが、今度は遠くまでゴミを持っていくのが辛かった・・・。

特に生ゴミはこまめに出さないと大変なことになります。「前回出しそびれたし、今日もこの調子だと絶対に朝には出しにいけない」と思った日の深夜にそっと出してみたりこともあったのですが、罪悪感や、バレたらどうしようという恐怖感がハンパなく・・・

生ゴミはゴミ出し出来る日まで冷凍する、などの対策もしてきましたが限界がありました。

自治体の支援を受けられることもあるので調べてみて

その地では自治体が自宅までゴミを引き取りにきてくれるサービスを利用するに至りました。

こういったサービスがあるかどうかは自治体によるのですが、今現在、ゴミ出しで苦労されている方は調べてみることをお勧めします。「ふれあい収集」という名称の自治体が多いようです。現在高齢であるか、障害者手帳など持っていたら話が早いと思いますが、市区町村役場の事業のようで、対応も自治体によります。見た目は健康だけど病弱、という人は医師の意見書などがあるといいかもしれません。

これでめでたしめでたし、ともいえるのですが・・・なんだか役所の方の手間を増やして申し訳ないこともあり、また毎週毎週、配送業者とも違う作業着を着た自治体の方が我が家に来るためにご近所の方に「あれは何?」と探りを入れられたこともあって、居心地のいいものではありませんでした。

今は「普通の住人」として「普通にゴミ出し」出来るのが、ささやかながら幸せです。